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プレスリリース



『Shade 10.5』シリーズ発売のお知らせ ~ より使いやすく、より便利に。進化を続けるShade最新バージョン登場! ~

2009.1.23

株式会社イーフロンティア(本社:東京都新宿区、代表取締役:安藤 健一)は、グラフィック製作やプロダクトデザインに携わる数多くの方々にご愛顧いただいているShadeシリーズの最新バージョン「Shade 10.5 Basic」、「Shade 10.5 Standard」、「Shade10.5 Professional」を2009年3月6日(金)に発売いたします。Shadeシリーズは、23年前の最初の製品から十数回のメジャーバージョンアップを経て累計出荷本数では50万本を超えておりエントリーユーザからベテランユーザまで、ホビー用途から映像制作、グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、建築プレゼンテーション等までの様々な用途に用いられています。

当社ではShade 10という区切りを達成した昨年ShadeでのCG製作の更なる高効率化などを目指して「Shadeシフトアッププログラム」を始動しました。今後、本当に使いやすいそして他にはないCGアプリケーションへ向けて急速に舵を取って行く計画です。今回のShade 10.5はその最初の解答とも言えるもので、これまで要望の高かった操作系に重点を置いて機能拡張を行っています。Shade 10.5は、表記こそ「.5」というマイナーバージョンアップナンバーではありますが、操作性及び生産性の向上、業界標準フォーマットへの出力による他アプリとの連携強化など、メインバージョンアップに等しい大幅な改良を行っています。

新規機能概要

◆マルチパスレンダリング(StandardProfessional

マルチパスレンダリング

通常、CGでは、拡散光成分、環境光成分、ハイライト成分、シャドウ成分など、さまざまな計算結果の要素を合成して1枚のレンダリング画像を作りあげます。マルチパスレンダリング機能は、これらレンダラ内の別々のステージで計算された結果を敢えて合成せずポストレンダリング処理によるイメージ調整を目的としてレンダリング要素毎に画像として書き出す機能です。書き出された画像は、Photoshopなどのフォトレタッチ/ペイントソフト内でスクリーンや乗算のブレンディングを行うことで一枚のレンダリングイメージになりますが、この際に個々の画像に二次元処理を行うことで、レンダリング後でありながらハイライトの強さを弱めてみたり、シャドウをぼかしてソフトシャドウにしてみたりと表現意図に合わせて自由にニュアンスを調整することが可能となります。また、トゥーンレンダリングもマルチパスレンダリングに対応しており、各エレメントも同様に個別に操作できます。

◆スナップ(BasicStandardProfessional

スナップ

建築物などのモデリングの際には、壁と壁の接合点など頂点レベルでの正確なモデリングが求められます。Shade 10.5では、Shade 10で搭載されたバウンディングボックスでのスナップ機能を大幅に拡張し、これまで要望の多かった個々の頂点や稜線上に正確に新たな形状を作成できる、より完成度の高いスナップ機能を実現しました。これにより長方形を組み合わせて部屋などを作成する際に、曖昧さのない頂点位置を共有した綺麗なモデリングを行うことができます。
例えば右図では壁に空けられた開口部で上部のポリゴンが欠落して壁の内側が見えてしまっているのですが、透視図上で欠落部分を構成する頂点にスナップさせながら閉じた線形状を作成することによって、簡単に蓋状の矩形を作成することができます。

◆作業平面(BasicStandardProfessional

作業平面

これまでのShadeではワールド座標系として1つの座標軸しかなく、その固定されたXZ、XY、ZYの作業平面に平行でない面に仮に物体を置こうとすると、まず基準の作業平面で形状を作成し、それを該当する場所に持って行き回転させて合わせるしか方法はありませんでした。
Shade 10.5では、任意のポリゴン面を基準とするローカルの作業平面を簡単な操作で作成でき、その作業平面上でモデリング作業を行うことで容易に意図する位置、方向で形状を作成することができます。
この作業平面と前出のスナップ機能によって、これまで三面図からの入力が不可欠であったShadeでのモデリング作業が透視図だけでも直感的に行えるようになりました。全く新しくなったモデリング手法の導入によりShadeのモデリング概念が一変します。

◆トゥーン:ハーフトーン(StandardProfessional

トゥーン:ハーフトーン

Shade 10でも「漫画原稿」モードでのレンダリングで単純なモノクロのドットパターンによる疑似ハーフトーンの作成はできました。これを更に見直し明度の変化に応じてドットサイズが自動的に可変し滑らかなグラデーションを表現できるようになりました。また、線数指定及びYMCK毎にスクリーントーンの角度を個別に指定できることによりポップアート的な表現も意図的に行うことが可能です。

◆EPix出力(Professional

EPix出力

3Dペイントレンダリングと呼ばれる2次元の画像に対する奥行き情報(Z値情報)を利用して遠近法的なペイントを行う建築パース作成ペイントソフトウェア、インフォマティクス社のPiranesiの標準フォーマットフェイル形式であるEPixファイルの出力に対応しました。

◆COLLADA出力(Professional

COLLADA出力

COLLADAフォーマットとは、SCEA社(Sony Computer Entertainment America Inc.)が、提案しているPlaystation 3でもデータフォーマットとして利用されている新しいOpenSourceファイルフォーマットで、SIGGRAPH 2009でも最新バージョンのレビューが行われるなどゲーム業界を超えた新しい汎用3Dデータフォーマットとして期待されているものです。昨年末発売されたPhotoshop CS4やPoserでも対応がされている他、Vue、Softimage XSIを含め多くの有力アプリを有するメーカーが将来の対応をアナウンスしており今後多種多様なアプリケーション間でスムースなデータの受け渡しが可能になると思われます。Shade 10.5ではこのCOLLADA出力にいち早く対応しました(32ビットアプリのみ対応)。

グレード マルチパス スナップ 作業平面 ハーフトーン EPix出力 COLLADA出力
Professional
Standard
Basic

Shadeグレード構成

◆Shade 10.5 Professional <業務用3DCGソフトウェア>

モデリングから、アニメーション設定、レンダリングまで全ての機能を搭載したShadeシリーズのフラグシップモデルです。Standardの機能に加え「ラジオシティPro」、「CALLISTO2」のレンダリングエンジンの搭載をはじめ、アニメーションでは「形状/髪の毛の衝突判定」や「重力と慣性によるヘアアニメーション」など物理演算も含めた様々なアニメーションを作成することができます。また、「3ds max(3DS)入出力」「LightWave 3D(LWO)入出力」、「トゥーンレンダラによるAdobe Illustrator出力)」、「Adobe Flash(SWF) 出力」、「EPix出力」、「COLLADA出力」等々コンバータとしても利用できる程充実した入出力系の機能を有しており他アプリケーションとの連携を図ることによって様々な可能性を広げることができます。Shade 10.5 Professionalは高度な機能を使いこなす限界を知らないクリエイターに最適のソフトウェアです。

◆Shade 10.5 Standard <3DCGプロを目指すクリエイターのために>

これから3DCGプロフェッショナルを目指すクリエイターの皆さんが本格的な3DCG作品を作るためのエントリーシステムとして必要不可欠な機能を網羅したパッケージです。このグレードよりプラグイン機能が使えるようになっており、トゥーンレンダラやヘアーサロン、形状作成プラグインなどBasicになかったプラグインベースの様々な機能をご利用頂くことができます。さらに、ネットで公開されている膨大なプラグイン資産によって機能をカスタマイズして頂くことも可能です。また、マルチパスレンダリングもこのグレードから利用可能です。

◆Shade 10.5 Basic <3DCGをはじめるならShade 10 Basic>

美しい立体を作成できる自由曲面モデラーや、定評あるレンダリング機能に加え3DCGアニメーション作成機能まで備えたビギナー向けの本格3DCGツールです。昨今、プレゼンテーションや企画書においても理解を助けるために3D表現が多用される機会も増えており、フォトレタッチツール、ドローツールに続くコンセプトを三次元で図示するための手頃な第三のツールとしてお考え頂くことができます。
また、今回スナップ機能や作業平面機能の搭載によりパフォーマンスを向上させたモデリング機能は上位グレードと同等のものが提供されており、これまでに増して3DCGの無限の可能性に触れるのに最適なグレードとなっております。

ラインナップ 種別 Professional Standard Basic
通常版 パッケージ \105,000 \45,000 \12,800
ダウンロード \70,000 \30,000 \8,400
アカデミック版 パッケージ \49,800 \24,800 \10,000
ダウンロード
バージョンアップ版 パッケージ \25,000 \15,000 \6,000
ダウンロード \21,000 \12,000 \5,000
ガイドブック付き パッケージ \14,800
ダウンロード
Pro グレードアップ from Standard ※1 パッケージ \50,000
ダウンロード \47,000
Standard グレードアップ from Basic ※1 パッケージ \25,000
ダウンロード \22,000

Shade 10 動作環境

◆Windows版動作環境

Windows版 Mac OS X版
OS Windows XP / XP Professional x64 Edition / Vista / Vista 64ビット版 32bit:Mac OS X 10.4.11 / 10.5
64bit:Mac OS X 10.5
CPU 32bit:Intel Pentium III、AMD Athlon XP以上(SSE搭載必須、動作クロック1GHz以上を推奨)
64bit:Intel EM64TまたはAMD64
32bit:PowerPC G4 / G5、Intel Core / Xeonプロセッサ
64bit:Intel Core 2 Duo / Xeonプロセッサ
メモリ 1GB以上(2GB以上を推奨)
HDD 2GB以上
光学ドライブ DVD-ROMドライブ(パッケージ版のみ必須)
モニタ 1,024×768 pixel以上(1280x1024 pixel以上を推奨)、24bitカラー以上必須
ビデオ NVIDIA GeForce FX 5200シリーズ以降、ATI RADEON 9000以降、Intel GMA 950以降(NVIDIA Quadroシリーズ以降を推奨) NVIDIA Geforce FXシリーズ以降、ATI RADEON 9000以降
グラフィックドライバ チップセット製造元から提供されている最新バージョン
ネットワーク インターネットに接続できる環境

参考URL

◆Piranesi(インフォマティックス)
http://www.informatix.co.jp/
◆Blue Mars(Avatar Reality, Inc.)
http://www.avatar-reality.com/
◆Shade 公式Webサイト「Shade online」
Shade公式Webサイト「Shade online」には、Shadeに関するニュースリリース、製品情報、各種ダウンロードファイル、ユーザコミュニティ「Shade online Forum」、オンラインショップ「e frostore(イーフロストア)」、各種お問い合わせフォームを掲載しています。
http://shade.e-frontier.co.jp/
◆みんなの作品投稿サイト「artist side」
Shadeで作られた作品をはじめ、数多くのCG作品が投稿されています。http://artistside.com
<掲載用連絡先>
株式会社イーフロンティア
http://www.e-frontier.co.jp/
<プレスからのお問い合わせ>
株式会社イーフロンティア
〒160-0004 東京都新宿区四谷四丁目3番20号 いちご四谷四丁目ビル6階
広報担当:pr@e-frontier.co.jp

記載されている製品名・会社名・サービス名・ロゴは、各社の登録商標または商標です。

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